以前ちょっと前に話題になった本。
というか、この本が契機となり一日の預金引出上限などが厳しく設定されたとも言える。
キャッシュカードの抱える問題、スキミングなどに対する脆弱性を指摘している。
警察は
銀行が偽造カードなどによりお金を引き出されたのは銀行、というスタンス。つまり被害者は銀行だ。
銀行は預金者と思われる人物に支払ったのだから、自分達の業務は適正と主張する。被害届を出すことにも消極的。
カードの偽造にあった利用者は宙ぶらりんになってしまう。
警察も
銀行も同情してくれる。でも、補償はしてくれない。
しかし、
キャッシュカードは
クレジットカードと異なり保険が充実していない。
だから、被害にあった預金者は泣き寝入りを迫られる。
クレジットカードでは、不自然な利用があったりすると本人確認をしたり、本人への電話での確認を行う。しかし、
銀行はそうした確認業務を行ってこなかった。
果たして数千万の預金を数日間に分けて引き出される被害が生まれた。
とても怖い内容だ。
お金を引き出す必要のないときは
キャッシュカードは持ち歩くべきではないのかもしれない。
柳田 邦男
文藝春秋
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自己管理の重要さ学ぶ

具体的被害が、分かりやすいです

新聞報道だけでは分からない部分が明白に

内容はいいけど、デザイン・値段に難アリ

槍玉の先にあるものを考えたい