2009年07月02日

報道されない雇用の常識の裏側

雇用の常識本当に見えるウソ」』を読んだ。実は投資系ブログでは(たぶん)紹介されることは少ないのではないか?

が、この本が実に面白い。

マスコミの繰り出す本当のような話が実は根拠がなかったりまったく別の統計データでくつがえされる様は読んでいて痛快だ。

雇用の常識「本当に見えるウソ」
海老原 嗣生
プレジデント社
売り上げランキング: 485
おすすめ度の平均: 5.0
5 人事を相手にする営業マンにお勧め
4 日本型雇用の再定義?
5 声の大きい人たちの俗説をばっさばっさ切っている本
5 自分の「視点」とは
5 本当に正しいのは何か?自分で知るしかない。



続きを読む

2009年07月04日

日本の食と農が激しく面白すぎる件

たぶん、投資系ブログでは(あまり投資と関係ないからだろうが)紹介されることの少ない本、『日本の食と農』を読んでみた。

日本の食料政策やたまに話題になるフードマイレージや食の安全。我々消費者の身勝手でヒステリックな声が、マスメディアにネタとして扱われ、当局や政治家にどのように吸い上げられるか。我々自身の無責任が結果としてどのような形で振り返ってくるかが、これでもか、とあぶりだされる。

また、票田といわれる農家JA農水行政地方首長議員のそれぞれの利害の結びつきも明らかにし、食糧農業行政の病理に切り込む様は痛快だ。

というか、話題にならないのが不思議なくらい面白い本なのだが。。。

日本の食と農 危機の本質 (シリーズ 日本の〈現代〉)
神門 善久
NTT出版
売り上げランキング: 17265
おすすめ度の平均: 4.5
5 耕作放棄地の所有者は誰か
4 崖っぷちの危機にある日本の『食』と『農』
5 農業に関係ない日ともぜひ読むべきです!!
5 日本農業の問題点を鋭く把握してる
4 読むべき本だと思います



2009年07月10日

せっかくだから統計思考力について語るぜ!

インデックス投資交流会やヲチしているブログで紹介された統計の本『不透明な時代を見抜く統計思考力」 』。

副題に『小泉改革格差を拡大したのか』とあるように第二章は小泉政権下の経済政策について検証をしている。

報道される刺激的なキーワードとの乖離(または一致)について統計データを用いた検証方法を紹介している。以前に書いた『雇用の常識』と比較しながら読み比べてみてもおもしろいと思う。双方とも元のデータにあたり同じような結論に至っている。でも、微妙な相違点もある。

ワーキングプアニートに関する考えは『不透明な時代を見抜く統計思考力」 』は考えを留保している。『雇用の常識』は女性の労働力化、高学歴化など一定の原因を見いだそうと努めている。

不透明な時代を見抜く「統計思考力」
神永 正博
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 711
おすすめ度の平均: 4.0
4 ほんとに数式ほとんどナシでした!わかりやすかった
5 大学の統計学の授業以上のことがわかる良書!
5 データは正しくても切り取り方を間違うと誤りを導く
4 できれば思いっきりデータ分析オタクしてほしかった
4 統計学手法、手法が日本経済、社会、教育を大変革?!



以前のエントリ:報道されない雇用の常識の裏側
http://norafp.seesaa.net/article/122551698.html

ちなみに、今週号のダイヤモンドでも神永正博氏の記事の記事が出ている。こちらは、『不透明な時代を見抜く統計思考力」 』のダイジェスト的な内容になっている。

投資とは無関係に思うかもしれない。でも事例としてLTCMの破たんや株価のテクニカル分析などが用いられている。

続きを読む
posted by のら at 23:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 株式投資が止まらない | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月21日

やっぱり不幸な人間の製造工場が好き

不幸な人間の製造工場」というタイトルはなかなか挑発的だ。

しかし、挑発的なタイトルに惹かれて読むと肩透かしを食らう。

ハーバード近辺の書店から撤去された、と書かれているのが疑わしいほど冷静で中立的な議論がされている。

昨晩(2009年7月21日)見た、NHKスペシャル「マネー資本主義 最終回 危機を繰り返さないために」のほうがよほど批判的で中立性を欠く内容だ。


ハーバードビジネススクール 不幸な人間の製造工場
フィリップ・デルヴス・ブロートン
日経BP社
売り上げランキング: 475
おすすめ度の平均: 4.5
5 部分的には批判的だが、全体としては批判的でない
4 批判精神を失わなかった著者のハーバードMBA留学記
5 MBAに対して幻想を抱いているすべての人に推奨できる

続きを読む

2009年07月22日

内藤忍の資産設計塾がまじ萌えることに今更気付いた

内藤忍氏の本を読んだことがない人には特にお勧め。

資産設計塾などで今まで繰り返してきた運用手法がコンパクトにまとめられている。

また、投資信託なども最新のデータにアップデートされている。従来の本の執筆時には発売されていなかったSTAMインデックスファンドシリーズなどもお勧め商品として紹介されている。

資産設計塾を読んでいる人でも、コラムが面白い。

特に橘玲氏や山崎元氏との運用思想の違いを説明しているコラムがオススメ。

初心者は株を買うな!(日経プレミアシリーズ)
内藤 忍
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 6318
おすすめ度の平均: 5.0
5 初心者の中でも特にこんな人向け
5 貯蓄や投資に少しでも関心のある方に是非おすすめです
5 キーワードは分散・長期・インデックス・コスト・積立です



続きを読む
ラベル:内藤忍 逮捕
posted by のら at 19:01| Comment(0) | TrackBack(1) | 投資信託爆発しろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年07月23日

橘玲の「貧乏はお金持ち」をdisってみる

橘玲氏の本は読み物としてとても面白い。税に対する話も面白おかしく書いている。税理士FPの試験を受けようと思っている人などはとっかかりや息抜きに読んでみると、税の現場で税法がどのように運用されているかの勉強にもなる。

本書では野口悠紀雄氏などが提唱しており、議論され尽くされている感もあるサラリーマン法人について書かれている。

サラリーマン法人は本書に書いてあるとおりメリットだらけだ。そう思って実行に移すのは勝手だ。でも、何も知らず痛い目にあう前に本書で指摘していなデメリットについて書いておこう。

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
橘 玲
講談社
売り上げランキング: 288
おすすめ度の平均: 4.0
4 みんな、自由になんかなりたくない
5 高校生や大学生のために
4 ためになる実用書っ。
3 贈り物には最適
4 会社に左右されないって事かな


続きを読む
ラベル:無税入門

2009年07月31日

ニュースっぽいエンタテイメント

谷岡一郎氏の『データはウソをつく ─科学的な社会調査の方法』を読んだ。

というか、正確には読みなおした。というか、仕事の都合上統計を扱う機会が増えたので読んだ。

アンケート(と題した世論のねつ造など)では設問をどのように作れば、データを収集する側に都合のいいデータが取れるか。バイアスをかけられるか。

(ネットをはじめとした)巷に溢れる世論調査やアンケートが如何にいい加減で、都合よく利用されているのか。マスゴミは自身の主張を裏付ける調査結果は積極的に採用する。一方で、自身の都合の悪い調査結果は最初から報道しない。

実際の報道の例(といしいひさいちの四コマ漫画)を用いて、報道の裏の意思を読む方法解説している。

真面目なふりをしたニュースっぽいエンタテイメントはたちが悪い。報道する側の世論誘導などの悪意が見えづらい。

おちゃらけたエンタテイメントっぽいニュースのほうが、まだました。

データはウソをつく―科学的な社会調査の方法 (ちくまプリマー新書)
谷岡 一郎
筑摩書房
売り上げランキング: 16031
おすすめ度の平均: 4.0
4 モデルの検証の仕方から構築の手順まで
1 タイトルからは、期待はずれでした。
5 数字を決して過信しない、それだけに頼らない、常に疑う
3 前作とほぼ同様
5 社会調査で騙さないように、騙されないように気をつける

続きを読む
posted by のら at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 「日記力」を鍛える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
ブログパーツ
※ご注意 当ブログ及びリンク先、広告の記載内容等に当方は一切責任を負いません。ご自身の責任においてご利用、ご確認ください。

※個別の株式銘柄、金融商品、資産運用、ライフプラン、投資額、運用成績などのご質問にはお答えできない場合があります。

※株式投資、金融関連商品のご購入などはご自身の責任で行ってください。

※リンクはご自由にどうぞ。コメント、トラックバックは内容やリンク先を確認させていただいております。掲載できない場合もありますがご了承ください。