永野良佑氏の「
ダマされないための投資家術」を読んだ。
個人向けの外国債券(南アフリカランド建ての世銀債など)の生成方法についての記述が面白い。
今まで全然知らなかったのだが、世銀債などでも通貨スワップなどのオプションを利用して作成しているわけだ。投資家には新興国通貨建てで販売する。発行主体は通貨スワップを利用して米ドルやユーロに換えて運用する。
インフレ率の高い通貨だが投資家からすると高金利が魅力的。発行主体からすれば、高金利通貨を利用することでドル建てやユーロ建てよりも低い金利で資金調達ができる。
で、当然仕組みが複雑になる分だけ、発行主体や金融機関の旨みも増えてくる。
通常の米国債は扱わないネット証券がなぜ世銀債とかを注力するわけが何となく見えてくる。
やはり、高金利通貨建ての外債は難しい。
外債の現物への投資をするとなるとやはり先進国の公社債にするべきと思った。まぁ、その手間ももしみたいなら投資信託かETFか。
永野 良佑
東洋経済新報社
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