2008年07月05日

「節税」というライフハック

大村大次郎先生の節税方法。「なぜあのサラリーマンは税金を払っていないのか」の元ネタ的な本。内容は「なぜあのサラリーマンは税金を払っていないのか」のほうが新しい。

関連エントリ:知らないと損する医療費控除
http://norafp.seesaa.net/article/100123467.html

マンガや図表はこちらのほうが多め。どちらも内容はほとんど同じ。一方を読めばもう一方は読まなくってもいいかなぁ。

どちらも内容は良くまとまっていて節税の具体的手法を網羅的に理解できる。

図解サラリーマンスーパー節税術
大村 大次郎
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3 すべては使えないが、知らないと損します





妻の収入が高くなってしまった場合、結婚したままだと税金が高くなる。

子供を妻が引き取ったことにしてしまって戸籍上は離婚してしまおう。そうすれば27万円の寡婦控除を受けることが出来るようになる。子供は妻の扶養に入れる。また住民税も安くなり、最低でも3万〜5万程度年間の税金が安くなるそうだ。

相続とか、他に発生する問題を考えるとすぐに勢いだけでやるのはどうかと思う。しかし、他への影響を十分検討したうえで節税のために離婚する、というのもひとつの手段だと著者は主張する。

また、母子家庭・父子家庭のほうが保育サービスの料金が安くなったり、保育園に入りやすくなったりと言うメリットも多いらしい。フランスなどでは節税や行政サービスを受けるためにあえて入籍をしないで出産したり、離婚する家庭もあるそうだ。



ちなみに大村先生は国税出身。地方税に関する記載はぽろぽろ誤りがある。

大村先生は建物の固定資産税は調査官が見て見当と勘と経験で「エイヤ!」で決められると主張する。しかし、実際は総務大臣の定めた評価基準に当てはめて評価されるので調査官の違いが大きく税額に反映されることはない。むしろ誰がやっても似たような結果になる。

近年ではほとんどが固定資産税評価用のソフトウェアを利用して評価額、課税額を計算する。ソフトに決められたパラメーターを入れていけば誰がやっても似たような結果にしかなりようがない。

また、外構工事、庭の造園などは調査が終わってからやったほうが税額が安くなる。大村先生の多くの本ではこう書かれている。しかし、これも誤りだ。外構工事や庭は建物ではないから建物の税額には影響を及ぼさない。というか、課税の対象外だ。もちろん土地の固定資産税があがることもない。

一方、壁紙などの内装は評価が終わってから施工すれば安くなる(ここは大村先生の主張の通り)。しかし、手間と節税できる額を勘案すべきだ。内装で変ってくる税額はたかが知れている。工事が二度手間になりコストもかかるので余りオススメできない。

また、増築も(節税と言う目的とは異なるが)建物の強度や構造的な寿命、維持管理のコストを考えると、新築後に改めて行うことは勧められない。

建ぺい率、容積率などで問題がなければ、増築と言う形ではなく、新築時に施工をすべきだ。税金ではなく別の形でコスト負担を強いられることになる。

それでも、多くの税金に関して網羅的に分かりやすくまとめられている。節税手法などもイラスト入りで非常に分かりやすい。

関連エントリ
寅さんは年寄り向けの映画だろ?
http://norafp.seesaa.net/article/96740007.html

脱税の悪い見本(よゐこは真似をしてはいけません)
http://norafp.seesaa.net/article/95783807.html

節税についての具体的な手法から税務調査の対応まで
http://norafp.seesaa.net/article/95775356.html
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