2008年11月16日

ヲレは金融機関にとって「美味しいカモ」か「手強い客か」

50問の問題に取り組み金融リテラシーを測る、という本。

はっきりいって問題は難しい。私は理由を含めて説明できるものは半分くらいしかだった。

金融機関のカモにならない!  おカネの練習問題50
吉本 佳生
光文社
売り上げランキング: 62018
おすすめ度の平均: 4.0
4 お金は人任せにしてはいけないということ。






正解できないのには2つの理由がある。
1.金融・経済を理解できていない。
2.著者と価値観が違う。

1.はまぁ、仕方がない。ちなみに、私も過去に金融機関で購入の相談をしたところ商品知識を探るようなアプローチをされたことがある。

2.本書では著者の価値観とビミョーに違うことがある。それが悪いというわけではない。新鮮で発見があるのだ。

構成も非常に練られていて読みやすい。

定期預金や普通預金も含めて金融商品を買うときは

1.シンプルな商品を買う。
2.金融機関の儲けと税負担が分かる商品を買う。
3.面倒でも電卓を叩いて計算してみたり、グラフを作ってみる。

1.は今までもこのブログで書いてきたと思う。現物の株式や、インデックスファンド、債券現物、MMF、ETFなど単純な商品は低コストな商品が多い。

2.仕組みの複雑な金融商品にろくなものはない。仕組み債や、満期特約定期預金が例だ。どこが儲けか分からない商品は、それだけ金融機関がサヤをとりやすい。

3.分からないときはとりあえず、自分で電卓を叩いてみる。思い込みや感覚と実際に計算したときでは結構な乖離がある。特に金融機関の意図が隠れている場合は自分で手を動かしてみる必要がある。金融機関にとって有利な条件ばかり当て込んでいるケースがある。

ところで、地方自治体なんかも利率変更特約付きの借入なんかしちゃったりしているんだね。ノックイン条項付きの仕組み債みたいなもんだ。仕組みの複雑な商品はやめた方が良いと思うぞ。

本書はサラッと読み流さずに、面倒でも自分の頭で考えて問題に取組むことを勧める。

ヲチしているブログの関連エントリ
20歳からの投信による資産形成: 「おカネの練習問題50」
http://shinkansen-19641001.cocolog-nifty.com/kodama/2007/11/50_65ae.html
posted by のら at 00:05| Comment(4) | TrackBack(0) | 資産運用大作戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして
ブログ覗かしてもらっています。
ヨロシクお願いします。

Posted by かふぇ at 2008年11月17日 15:17
気が向いたときしか更新していないため過疎っています。わざわざ見てくれてどうもありがとうございます。
Posted by のら at 2008年11月18日 00:16
山崎元さんの「超簡単お金の運用術」にも同じようなことが書かれていますね。
質問形式ではなく、金融業者は嫌がるけどこれがベターみたいに書かれていました。
Posted by silencejoker at 2009年02月05日 23:03
山崎元先生も吉本佳生先生も比較的書かれている内容や主張は似ている部分が多いように思います。
Posted by のら at 2009年02月05日 23:24
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