2009年07月23日

橘玲の「貧乏はお金持ち」をdisってみる

橘玲氏の本は読み物としてとても面白い。税に対する話も面白おかしく書いている。税理士FPの試験を受けようと思っている人などはとっかかりや息抜きに読んでみると、税の現場で税法がどのように運用されているかの勉強にもなる。

本書では野口悠紀雄氏などが提唱しており、議論され尽くされている感もあるサラリーマン法人について書かれている。

サラリーマン法人は本書に書いてあるとおりメリットだらけだ。そう思って実行に移すのは勝手だ。でも、何も知らず痛い目にあう前に本書で指摘していなデメリットについて書いておこう。

貧乏はお金持ち──「雇われない生き方」で格差社会を逆転する
橘 玲
講談社
売り上げランキング: 288
おすすめ度の平均: 4.0
4 みんな、自由になんかなりたくない
5 高校生や大学生のために
4 ためになる実用書っ。
3 贈り物には最適
4 会社に左右されないって事かな


まず、法人化すると被雇用者と雇用者という関係ではなくなる。法人と法人の契約になるので簡単に契約の打ち切りができる。

つまり、会社の業績が一時的にでも悪化すれば、すぐに契約の打ち切り、あるいは契約金額の引き下げに応じるざるをえなくなる。もちろん、労働組合を通じて交渉したり団結権を行使したりすることもできない。

また、労働基準法労働安全衛生法にも守られない。サラリーマン法人ではけがをしたり、病気をすればその間は完全に無休になる可能性が高いわけだ。

逆にいえば、サラリーマンにとって負担感の重い税制はこれら労働者を守る法律のプレミアム、ともとれる。

というか、本書に書かれているようにメリットばかりだったらみんながサラリーマン法人化するわけで。。。。

ちなみに、わたしの親戚でも定年前に会社を退職しサラリーマン法人化して勤めていた会社と契約を結んだものがいる。数年で景気が悪化して、契約金額でも折り合いがつかず契約は打ち切りとなりました。

ちなみに橘玲先生をdisっていた只野範男氏の『無税入門』について、本書では反反論というか、一定の評価をしている。

サラリーマン、という安定した立場(と法的な保護)を放棄せず節税をするには強力な方法、とのことだ。


以前の関連エントリ
無税」入門の置かれている状況をもう少し理解してもらいたい
http://norafp.seesaa.net/article/107489047.html

サラリーマンは副業を持てば節税もできるし、生活も充実するYO!多分(;´∀`)
http://norafp.seesaa.net/article/94197708.html

脱税の悪い見本(よゐこは真似をしてはいけません)
http://norafp.seesaa.net/article/95783807.html
ラベル:無税入門
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