2009年07月31日

ニュースっぽいエンタテイメント

谷岡一郎氏の『データはウソをつく ─科学的な社会調査の方法』を読んだ。

というか、正確には読みなおした。というか、仕事の都合上統計を扱う機会が増えたので読んだ。

アンケート(と題した世論のねつ造など)では設問をどのように作れば、データを収集する側に都合のいいデータが取れるか。バイアスをかけられるか。

(ネットをはじめとした)巷に溢れる世論調査やアンケートが如何にいい加減で、都合よく利用されているのか。マスゴミは自身の主張を裏付ける調査結果は積極的に採用する。一方で、自身の都合の悪い調査結果は最初から報道しない。

実際の報道の例(といしいひさいちの四コマ漫画)を用いて、報道の裏の意思を読む方法解説している。

真面目なふりをしたニュースっぽいエンタテイメントはたちが悪い。報道する側の世論誘導などの悪意が見えづらい。

おちゃらけたエンタテイメントっぽいニュースのほうが、まだました。

データはウソをつく―科学的な社会調査の方法 (ちくまプリマー新書)
谷岡 一郎
筑摩書房
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おすすめ度の平均: 4.0
4 モデルの検証の仕方から構築の手順まで
1 タイトルからは、期待はずれでした。
5 数字を決して過信しない、それだけに頼らない、常に疑う
3 前作とほぼ同様
5 社会調査で騙さないように、騙されないように気をつける



アンケートや調査結果を読むときに、調査の裏に存在する意図をどのように読み解くかをわかりやすく書いている。というわけで、マスメディアの報道を批判的に俯瞰的に読みたい人にはお勧め。

反対に統計学的な話はほとんど出てこないので統計学へのエントリと思って読むと肩透かしを食う。まぁ、だから、読みやすいのだが。

そう言えば経済ニュースでも投資信託の信託報酬が上がっている、ってニュースがちょっと前にあった。あれなんかも、金融機関で扱われている投資信託の信託報酬を単純平均しちゃったりして信託報酬の平均値を出したりしている。ホントは総資産額で加重平均するとか、しないと不味い。

金融機関の広告を扱うメディアでは信託報酬が下がっている、って報道は立場上困難だ。だから、珍妙な報道(というかデータ)が生まれる。
posted by のら at 01:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 「日記力」を鍛える | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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