2010年04月28日

ピクテ・インデックス・ファンド・シリーズ登場de考える信託留保財産

ブログをチェックしていると面白そうな投資信託の登場を知った。


ピクテ・インデックス・ファンド・シリーズ−中国H株
(中国H株指数連動・販売手数料なし・信託報酬0.945%)
ピクテ・インデックス・ファンド・シリーズ−ブラジル株
(ブラジルボべスパ指数連動・販売手数料なし・信託報酬0.945%)

ピクテ・インデックス・ファンド・シリーズ 中国H株・ブラジル株5月10日募集開始!(2010年4月26日)/マネックス証券:
http://www.monex.co.jp/AboutUs/00000000/guest/G800/new2010/news1004z.htm

新興国の国別のETFはある。しかし、インデックスファンドで国別のものは(恐らく)一般向けにはなかっただろう。今後もこのような商品が増えることを期待したい(実際に検討するのは1期目の決算が出てからのつもり)。

で、面白いのが信託留保額。

通常、信託留保額は解約時にかかるのが一般的だ。

しかし、このファンドは購入時にも信託留保額がかかる。

ヱ?コストがかかるの?と思う方も居ると思うのでここで信託留保額についてもう一度考えてみたい。

勘違いしている人も多いようだが、信託留保額は手数料ではない。信託留保額をコスト、と認識している投資家もいる。間違いではないが正しくもない。

手数料はコストだ。投資家から販売会社へ支払う費用といえる。一般には販売時にかかる。しかし、一部には解約時にかかるものもある。シティバンクの投信などがそれだ。信託報酬もコストだ。投資家から運用会社や販売会社への支払うものだ。

一方で信託留保額はコストか?と言われると微妙だ。なぜ、微妙かと言われると信託留保額はファンドに留保する財産だからだ。

解約時の信託留保財産は解約する投資家が継続保有する投資家に渡す財産だ。投資家が販売会社や運用会社に払う費用ではない。

新たに仲間に加わる投資家が他の投資家に負担する持参金。お別れする投資家が他の投資家に負担する手切れ金。乱暴な言い方をすれば、こうなる。

別の言い方をすれば、信託留保額は短期投資の投資家から長期投資の投資家への資産の移転といえる。

ファンドの解約が発生することで株式などの有価証券を運用会社は売却したりする必要が生じる。信託留保額がゼロだと継続して保有する投資家が売却等の費用も負担する必要が生じてしまう。継続保有する投資家は損(売却する投資家は得)をしてしまう。仮に信託留保額がゼロだとすると頻繁にファンドの売買をする投資家の費用まで長期継続保有する投資家が負担することになる。

そうした不平等を解消するためにある負担が信託留保額と言える。つまり、投資家から投資家への財産の移転だ。ファンドを保有する投資家全体で見れば信託留保額は損でも得でもない。逆に、継続保有する投資家を優遇したいファンドなどでは敢えて信託留保額を高めに設定している。

で、ピクテ・インデックス・ファンド・シリーズの面白いのは購入時にも信託留保財産が求められる点だ。

新興市場は先進国市場に比べてアクセスにかかる費用が大きいらしい。そこで、ファンドに新規に参加する投資家は継続保有する投資家に購入時にもファンドに資金を差し出すことを求められる。そんな商品設計になっている。

そう考えると、投資家の平等に配慮したなかなか優れた商品設計ではないだろうか?

ちなみに、私自身は投資信託は長期保有が前提なので信託留保額は少し高めくらいでも良いと思っている。

と、ここまで書いてみたのだが、間違っていたら是非突っ込んでいただければと思う。

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吊られた男の投資ブログ (一般人の投資生活) : ブラジル/香港のインデックスファンド と中国CBファンド:
http://blog.livedoor.jp/tsurao/archives/1358409.html
posted by のら at 00:52| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資信託爆発しろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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