損保が保険金を値切る、あるいは支給しない手口について書かれている。保険会社の担当者は、「言葉遣いは恐ろしく丁重で、支払いは徹底的に残酷」だそうだ。素人は紳士的な対応で信頼できる人物と思わされ不当に安い支払いに気付かないままであることが多い。
損保よりも公的な性格が強いと思われがちな共済でも同様の保険金の払い渋りが行われている。タクシーやトラック、また一般の人の一部が入っている共済は保険料が安い分、損保以上に支払いが渋く揉める、と覚悟しておく必要があるそうだ。
さらに驚きは、自賠責保険(強制保険)でも払い渋りは日常茶飯事とのこと。
保険会社との付き合い方を知る上で非常に参考になる。
まぁ、保険会社は慈善団体ではないし、企業の目的を考えれば当然のことをしているわけだが。
保険会社の理不尽な対応に腹を立てるもよし。保険会社の経営努力を評価して投資するのもありかと思う。
ちなみに、交通事故を専門に扱う弁護士である著者の加茂隆康氏は今現在(2011年3月)、「交通事故被害者の症状を現実よりも誇張した」ことで業務停止中だから、交通事故にあってもお願いできないのが残念だ。
ヲチしているブログの関連エントリ
高等遊民の備忘録: 『自動車保険金は出ないのがフツー』 加茂 隆康 (著):
http://koutou-yumin.seesaa.net/article/186568697.html
(死亡で給付される)生命保険に関しては「死亡診断書」が発行されるので、払い渋りできる余地は少ないと思います。(告知義務違反で難クセ付けられたケースがどれだけあったかどうかは知りませんが)
一方、伝え聞く話だと損保は、保険会社を選ばないと泣かされてしまう危険性がありそうですね。。。この手の本はいつか読んでみたいです。