2011年06月14日

かめさん流は一体どうなってしまうの

かめさん流はゆっくりのんびり11年間年率8.17%で増やしてきたらしい。

この運用の成績は驚異的だ。ただ、手の内が本書を読んでもいまいちよくわからない。

書かれているのは日本株(またはETF)と国内REIT、金の分散投資。

ただ、著者の運用成績からすると、金にかなりオーバーウエイトしているはずだ。だが、実際にどの程度のアセットアロケーションで運用しているのか。その辺は華麗にスルーしている(私の予想では最低2割程度は金で保有しているのではないかと思う)。

かめさん流スローな投資術―「金・株ETF・REIT」この3つだけで老後準備はOK!
亀谷 保孝
東洋経済新報社
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たしかに、11年前にゴールドに目をつけている点は評価に値する。現在まで保有室続けている著者には先見の明があったと言わざるを得ない。だが、なぜ、11年前に金に着目したのか。なぜ、コモディティではなかったのか?そうした考え方の軌跡が見えないのだ。

また、ロスカットルールを40%に設定する、と書いている。なぜ40%なのか?繰り返し読んでみたのだがいまひとつ釈然としなかった。「5%や10%では厳しすぎて頻繁な売買をせざるをえなくなる」という著者の主張はよくわかる。しかし、だったらロスカットルールは60%でも70%でもいいのではないか?あるいはロスカットをせずにホールドしてもいいのではないか?

著者は外国株投資に批判的だが論拠が少し弱い。日本のオーナーになろう、という精神論と信託報酬が高い、という点で外国株投資は不要と結論付けている。著者が言うように、短期では日本株と海外株の相関係数はかなり高い値を示す。

だから、短期的な価格の変動に対して日本株と海外株の分散投資はリスクの低下に結びつかない。しかし、数年スパンでは日本株と海外株の相関は低くなってくる。著者の主張のように、日本株にオーバーウエイトするのは悪いと思うわない。しかし、外国株投資のリスク低減の機能まで否定するのが適切だろうか。

著者の視点は非常にユニークで興味をひかれる。早い時期から金やREITに注目していた点は素晴らしい。しかし、なぜそのように考えるたのか、という点が本書を読んでもいまいち釈然としない。著者の考えがもっと見えるようにすれば、良書になったのではないだろうか。
posted by のら at 22:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 資産運用大作戦 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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