2007年03月03日

60代のご夫婦の資産運用の相談 外債と株価指数運用を中心に

最近、60代のご夫婦から資産運用の相談をしました。主なテーマは近々満期が来る定期預金の運用と、今後の資産運用について。まとめると毎月定期定額買付(ドル・コスト平均法)で東証一部のインデックスファンド外債ファンドを少額ずつ購入する、という方針を立てました。詳細は以下▽


前提条件

○投資の経験はない。

○金融資産のほとんどが預貯金と私的年金。

○65歳前後までは働きたい。

○老後の資金は退職金と公的年金及び私的年金が中心。

住宅ローン、自動車ローン等の負債はない。


○子供達は独立しており、経済的援助も不要。

○住宅は持ち家。


○近年の低金利には不満だが金融資産の元本割れは極力避けたい。

○取引をしている金融機関は地元地銀。
証券会社との取引はしたことがない。

○現状では年金、給与等の収入があり家計収支はプラスだが、引退後はマイナスに転じる可能性がある。



のらFPの診断

○年金に関してはマクロ経済スライド制が導入されており今後の年金額は減少が見込まれる。特に物価が上昇した際には年金や預金に頼り切った資産ポートフォリオは家計を確実に直撃する。

○医療費等の上昇も懸念される。

○物価上昇に備える必要がある。
例えば、消費税が5%ポイント上昇したらそれだけで、物価は4.5%上昇することになります。銀行預金の利子などは簡単に吹き飛びます。
*経済学的には消費税率上昇分が全て価格に転嫁される、というのは厳密な議論ではありません。ここでは問題の単純化のため消費税率上昇分が全て転嫁されると仮定しています。


今後のプラン

○リスク性の金融商品は購入時に手数料を取られることがほとんど。元本割れ絶対ダメ!という考えは改めてもらう。スタート時点ではほぼ確実に手数料分は元本を割り込む点を理解していただく。

○定期預金や私的年金など国債類似商品が現時点では多い。国債(個人向けを含む)は選択対象から当面除外する。

○証券会社を利用した経験がないため取引銀行の投資信託を当面利用することとする。金融機関で商品を勧められた場合もカモにされないために一度帰宅してから商品を再検討することとする。

○今後のキャッシュフローを想定すると、利回りは大きく追求せず元本が減ることを極力避ける。金融市場で勝負に出ることはしない。とにかく大負けをしないようにし長期投資を前提に考える。多少相場や基準価格が下がったからと言ってろうばい売りは絶対にしない。むしろ基準価格が下がったときはバーゲンセールと思い投資額を増やす。

○当初1年程度は投資に慣れてもらい、それから徐々にリスク性の金融資産への移行を進めていく。

○定期定額買付(ドル・コスト平均法)を用いてインデックスファンドと外債ファンドを7:3の比率で毎月購入する。

○一度に大量の資金を投入することはしないで取得価格の平均化をする。長期投資で取得価格を平均化しつつ預金金利よりも相対的に高い利回りを追求する。

○インデックスファンドはTOPIX型と日経225型を4:3で保有する。内国企業の成長の恩恵を享受し長期で資産を育てつつ、物価上昇に備えることを最大の目的とする。また株式市場に関心を持つことを目的とする。

○外債ファンドは日本株が不調の時に下支えをすること、及び為替リスクと物価上昇に備えることを目的とする。外国債と日本株は逆相関の関係があるため株式市場の価格変動のリスクを外債ファンドでヘッジすることとする。また為替市場に関心を持ってもらうことも目的とする。

○各ファンドは複利の利益を享受するために毎月分配型ではなく再投資型のファンドを選択する。当面は家計の収支がマイナスにはならないので投信分配金で年金を補う必要は不要と判断。

○平均寿命等から勘案するに日本経済の人口減少による縮小は当面想定しないこととする。ただし、将来的には外国株式も資産ポートフォリオに組み込めれば理想。

○ファンドは手数料等コストの低いモノを優先する。

テーマファンド、ご当地ファンド、新興国ファンド等は買っても良いがあくまで楽しみの範囲内で購入する。定期的な買付などは行わない。

投資は自己責任でおこなう

投資経験がない、ということなのでまず読むべき本として以下の本を推薦しました。引退後は時間もできるでしょうから少しずつ金融知識を蓄えつつ、優雅な引退後の生活を楽しんでいただければと心から祈っております。

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買ってはいけない金融商品のネガティブリストです。ただし、この本を完全に従うと買える金融商品が個人向け国債と個別株式のみになってしまいます。世の中の全ての人が山崎先生ほど金融や経済の知識が豊富なわけではありません。山崎元先生は投資家にもそれなりの知識を求める節が強いです。エッセンスからは多くが学べますが、時に山崎先生のようなプロの力も借りる(投資信託等を利用する)必要があると思います。

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