2007年09月28日

マネーと常識 投資信託で勝ち残る道

インデックスファンドで有名なバンガードグループの創業者のジョン・C・ボーグルの著作です。

チャールズ・エリスや、バートン・マルキールラリー・スウェドローの著作を読んでいれば、それほど新しい発見はないかもしれません。

わかりやすくインデックス投資のメリットを説明しています。

ただし、ボーグルなりの主張もあるので前述の投資家と差異を中心に記載していければと思います。

マネーと常識 投資信託で勝ち残る道
ジョン・C・ボーグル 林 康史 石川 由美子
日経BP社 (2007/08/09)
売り上げランキング: 1860
おすすめ度の平均: 5.0
5 投信を買う前に一読を。
5 インデックスファンドを知らない人に。
5 投資の「コスト」の重要性を説く

○ETF(上場株式投資信託)には否定的

正直、違和感がありました。ETFの商品性ではなく投資家の行動が投機的にだからETFはダメ!という議論です。たしかに、ETFは成行・指値の双方で株式市場で注文できます。インデックスファンドよりも流動性が高いといえます。機関投資家が一時的な資金の退避先として利用したりもしているようです。

だからといって。投資家の行動をあげつらい投機的!と評価するのはどうかと思います。投機的な運用をしようと思えばインデックスファンドでも投機的な運用は可能です。

バンガード・グループの総帥だから立場上あまりETFを評価できない、というのもあるのかもしれません。

商品性という点ではETFもインデックスファンドも大差はないのではないでしょうか?

○海外投資には否定的
外国株式への投資は先進国中心だったら20%程度、と主張しています。全世界の株式市場の時価総額の半分近くを占めるアメリカだったらそれでいいかもしれません。

日本人だったらもう少し高いほうがリスクを減らせるのではないかと思いました。

また、外国株式への投資額を減らして同様の効果を出したいのなら別の方法もあります。小額の新興国株式投資を組み入れると似たような効果があります。これは同意します。

○債権投資でも指数連動
債券ファンドでも指数に連動した低コストのファンドが長期的には優れた運用成績を上げるそうです。

○ヘッジファンド・商品投資には否定的
ヘッジ・ファンドはファンドマネージャーが信託報酬を集めるための手段とばっさりと切っています。商品投資は配当や成長が期待できない特徴をあげ投資先として不適当としています。

○投資資金の5%は楽しんで投資
投資は楽しんでやりたいですね。どこまでをお楽しみ、と考えるかにもよると思います。海外リート、新興国株式、コモディティ、萌え株等をお楽しみと考えるならもう少し多くってもいいと思います。アイドルファンド、ラブホテルファンド、ラーメンファンド、北斗ファンド、競走馬ファンドとかをお楽しみと考えるのだったら、5%は多すぎると思います。

○投資信託の平均への回帰
チャールズ・エリスは運用成績の悪いファンドを持ち続ければ平均への回帰が起こることを主張しています。長期的には市場平均に近づいていく、というわけです。だから、売るな!これから、平均から乖離した分を埋めつつ平均へと近づくぞ!と言う論調です。

ボーグルは運用成績の悪いファンドは繰上償還の可能性があることを指摘しています。だから、買うな!売却しろ!と言う論調です。

どちらも、正しく思えます。この点で両者の意見は真っ向からぶつかります。

私としては純資産額が基準価格の下落以上に激しく減少し存続が怪しいファンドは要注意かな?今後の資金の流入が期待できなければ売却を検討すべきかと思います。

基本的にアメリカの個人投資家向けに書かれた本です。

ですので、日本の状況とはちょっと合わない部分もあります。

しかし、それを差し引いてもいい本だと思います。

アクティブ・ファンドのコストが如何にファンドの利益を損ねるか。インデックス・ファンドの有用性を様々な事例を様々な事例を用いて紹介しています。


posted by のら at 01:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 投資信託爆発しろ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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